コレクタ共振回路では、電源とタンクの間に 入力チョーク Lch が座っている。地味な部品だけれど、言い分がある。チョークは直流電流 ich を ならして 注ぎ込む ── つまり「電流源のふり」をしてタンクに給電する。だから VCE のピーク ≈ π·Vin が立つ。
主役つまみは Lch だ。大きくするとチョーク電流のリップル ΔIpp が小さくなり、なめらかな直流電流源になる。小さくするとリップルが暴れ、やがて ich が負まで振れて逆流する ── そうなるともう一方向の電流源ではない。おもしろいのは、それでも Vpk はほぼ π·Vin のままなこと。チョークのボルト秒平衡(平均|v|=2Vin)が Lch に依らず成り立ち、良く効くLCタンクが電圧波形を守るからだ。崩れるのは電圧の山より先に 電流の質 の方。上段が ich(t)(青・リップルと逆流を見る)、下段が v(t)(タンク電圧・π·Vin の赤破線と比べる)。
チョークの言い分は4つある。