チョークの言い分
入力チョーク Lch を回して、その4つの役割を目で見る
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コレクタ共振回路では、電源とタンクの間に 入力チョーク Lch が座っている。地味な部品だけれど、言い分がある。チョークは直流電流 ich を ならして 注ぎ込む ── つまり「電流源のふり」をしてタンクに給電する。だから VCE のピーク ≈ π·Vin が立つ。

主役つまみは Lch だ。大きくするとチョーク電流のリップル ΔIpp が小さくなり、なめらかな直流電流源になる。小さくするとリップルが暴れ、やがて ich が負まで振れて逆流する ── そうなるともう一方向の電流源ではない。おもしろいのは、それでも Vpk はほぼ π·Vin のままなこと。チョークのボルト秒平衡(平均|v|=2Vin)が Lch に依らず成り立ち、良く効くLCタンクが電圧波形を守るからだ。崩れるのは電圧の山より先に 電流の質 の方。上段が ich(t)(青・リップルと逆流を見る)、下段が v(t)(タンク電圧・π·Vin の赤破線と比べる)。

セルフテスト実行中…

チョークの言い分は4つある。

  1. 直流電流をならす(リップルを小さく=電流源のふり)。
  2. タンクの電圧の山を電源から隔離する(電源には平らな直流だけ)。
  3. タンクの高周波を電源線に返さない(インピーダンスの壁)。
  4. その代わり、エネルギー W = ½·Lch·Ich² を抱える ── 故障時にはこの分の逃げ場が要る。