「LとCが共振する」だけでは設計に使えない。同じ L・C でも、直列に組んで電圧で駆動するか、並列に組んで電流で駆動するかで、端子から見える性質が正反対になる。直列は共振点で インピーダンス最小(電流の山)、並列は インピーダンス最大(電圧の山)だ。
そして肝は「外で見える量」と「中で回る量」を混ぜないこと。共振点では、端子から見える量に対してタンク内部の量が Q 倍まで膨らむ。直列なら L・C の端子電圧が Q·Vs、並列なら L・C 枝の循環電流が Q·Is。つまみを回して、この二つの顔を見比べてみて。
直列は電流の山、並列は電圧の山。外から見える量と、中で回る量を混ぜないこと。共振点でタンク内部の量が Q 倍に膨らむのは、実装では L・C・配線が耐えねばならない 実在の電圧・電流だ ── 端子の測定値だけ見ていると足をすくわれる。
Δφ を動かすと、余分な位相遅れの分だけ発振点が Δω/ω₀ ≃ Δφ/(2Q) だけ ω₀ からずれる。Q を上げるとこのずれは小さくなる ── 高 Q は周波数の錨だ。